フラスコを振る

某研究機関で研究やってる人の日記です。科学や(自分の専門の)生物をもっと楽しんでもらいたい。Twitterは@nkjmu。

もうすぐ入試の季節ですね

こんにちは、nkjmyです。

 

秋から冬にかけてはいろんな学校区分での入試というものが出てくる季節ですね。

 

大学の推薦入試やAO入試はすでに始まっていたり。

これから出願というようなのも多いんではないでしょうか。

 

うちのラボでは後輩が博士課程の入試出願の準備をしていますね。

 

 さて、先日お昼の時間に後輩と話していたのですが、

 

入試の形態って色々面白いものがありますよね。

 

 

というのも、私は国立大附属中出身(中3の時に法人化されましたが)でして、

さらに普通の公立小学校から、内部進学の枠を補充する形で募集があった枠に受かったという経歴です。

 

 

この自分の母校、当時は少し変わった形態で

 

1次試験は普通に4科目の学力試験ですが、

2次試験で抽選がありました。

 

男女に分けられ、記憶が正確ではありませんが、

男子は20人ほどの中から11人が抽選で選ばれました。

女子は分母はわかりませんが、9人選ばれたはずです。

 

どんなに受験勉強頑張っていても、最後に「運」が試されるという・・・。

 

 

普通に考えたら、面接などの「正解のない」試験方法よりもさらに不平不満が出そうな形態ですが、、、、

 

この抽選、単に「アタリクジを引く」かどうかの一般的な抽選ではなく、

一工夫凝らされています。

 

まず上記の20人だったと仮定します

 

集められた教室には21枚の封筒が用意されており、そのなかには1〜21の番号が書かれています。

 

適当に座って、端から順に封筒をとります。

 

余った封筒は先生が開封し、その番号の次の数字から順に合格者が決まっていくというスタイル。

 

 

つまり、余った数字が

 

17

 

だとすると

 

18, 19, 20, 21, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7の11名が合格です。

 

最後に何が余るのかは最後の1人が引くまでわからず、

 

17が余るのと、7が余るのでは合格者はかなり違います。

(後者なら8~18の人が合格)

 

 

当然、確率を勉強すれば、

普通に当たりクジを引く系のスタイルでも引く順番と合格可能性は関係ないということが証明できるのですが。

ここでは証明は載せませんので、気になる方はググっていただくといくらでも解説は出てきます。

 

しかし、一般的な感覚?直感的には?

先にたくさん当たりが出てしまうと後半不利じゃないか!となるかもしれず

(冷静に考えると前半ほとんどハズレで後半ほとんど当たりが残っているというのも存在するのでそんなことはやっぱりないのですが)

 

この辺りの意識を紛らわせるため?と思ったりもします。

 

真相はわかりませんが。

 

さて、

 

うちと同じかは別にして、友人で別の国立大学附属出身のやつから聞いたところによると、

やはり抽選というシステムがあるところもあるようです。

 

 

国立大附属中(小学校で実施されるところもあるとか)における、

入試システムに関しては、

 

これの経緯とか多様性?有無なんかをちゃんと調べるだけでも教育学部の卒論になるんちゃう?

 

知らんけど。

 

ということで、ちょっとググってみたわけですが

 

 

なんと

 

 

 

 

うちの中学で抽選はすでに無くなってました

 

 

 

他にも過去にそういう抽選というシステムをとっていたところはありましたが、

現在はその形跡がないようなところも・・・

 

 

東京大学教育学部付属中学校においては、

1次試験において抽選を実施し、その後学力試験というスタイルだったことが見つかりましたが、

 

現在では実施されていないようです。

 

 

余談ですが、東大附属では特殊なスタイルとして、双生児枠というものがあるようです。

 

これは教育研究の一環として、双子の成長などに関してデータを取るためだったような気がします。

 

筑波大学附属駒場中学においても抽選を実施する可能性はあるものの、

最近は実施していないというような情報が出てきました。

 

やはり、「何をみているのかよくわからない」方法である抽選というのは廃止される方向にあるのでしょうか。

 

確率的には、

受験者の中で(学力的には)下層だけが合格ということもあるわけで。

 

(それ自体の是非については問わないです)

 

教育学部附属で、教員養成のため年に複数回実習生がくるため、

別に「お利口な」子達だけを選抜する必要はないとおもうのですがね。

 

 

学校の先生になって、本当に多様な生徒・児童のいる現場に出るのであれば、

「偶然の出会い」というもので集められた(一応最低限の学力試験・推薦試験も突破した)子達というのも、事例研究的側面からは重要なことな気がします。

 

未だに抽選スタイルが行われているという情報があれば

この記事に加筆いたします。

 

 

 

ちなみに、なんで中学の話を後輩としていたかというと、

 

 

 

中学校の校歌が思い出せない

 

 

というところからでした。

 

いや、ほんまに。小学校、高校は出てくるのに、

中学、思い出そうとすると、高校のが出てくる。

 

小学校よりもっと難しい単語とか出てきたよなー的な発想で歌おうとすると、

高校の校歌になりますね。

 

HPをみても出てきません笑。

(youtubeにはなんかUPされてましたが)

 

 

終わり