フラスコを振る

某研究機関で研究やってる人の日記です。科学や(自分の専門の)生物をもっと楽しんでもらいたい。Twitterは@nkjmu。

今月のアクセス数がエラいことになってた

こんにちは、nkjmyです。

 

またまた一山?乗り越えましたので、ちょっと経過報告でも。

 

 

・・・・の前に、久々にアクセス数見てみると、今月が450件超えてて、

 

 

 

「は?(何でそんなに多いんや、更新頻度下がってるのに)」という状況。

 

どうやら、1/21に96件、1/22に60件のアクセス数があり、それが原因な模様。

 

 

 

(なんかあったっけ・・・?)

 

 

1/22は関東で大雪となった日ですね。

大雪で暇になった人が見てくれたという訳でもないやろうし、それにしても前日の96件が説明つかん。

 

某短文を呟くSNSを見てみると、

1/20に、「投稿していた論文がアクセプト(受理)になった」というつぶやきをしていました。

 

 

フォロワー以外の人もリツイートや、ファボをしてくれていた(3RT, 38fav)。

 

最近はファボも一部は、「〜が〜のツイートをいいねしました」と出る→

当該ツイートからプロフィールクリック回数(ツイート解析より)が109→

プロフにあるここのリンクをクリック→

アクセス急増

 

ありそう。

 

その受理された投稿論文については、もう少ししたらちゃんと紹介しますので(今、最終的なプルーフ作成中の段階)、少々お待ちください。

 

 

そういえば、アクセスということについていうと、

今月発売の日経サイエンスさんで、

 

生命の起源〜それは海ではなかった〜

 

という特集で、超アルカリ環境に生息し、生命に必須と考えられていた遺伝子の多くを欠損している細菌が見つかったという研究も取り上げています。

 

これのツイート関係で、なんと著者の研究者さんに私のアカウントを見てもらっちゃいまして、

 

これ


を書いたことについて、「簡単解説ありがとうございます」と言ってもらえて、

嬉しかったです、はい。

 

専門の人が読んだら物足りひんというか、読み方が浅いと言われてしまうのでは・・・という懸念が少なからずあったので。

 

 

さて、本題の博士号審査について、

先週審査会が終わりまして、

結果としましては、

 

 

 

「条件付き合格」

 

という判断となりました。

 

 

審査会でのプレゼン部分(データ量やその新規性含む)は合格

 

 

ただし、先立って提出された博士論文は、今後大学に保存され、だれでも読めるようになり、製本されたものは国会図書館にも保存されるということで、

論文自体の書き直しが必須で、再提出すれば、博士号授与ということです。

 

 書き直し頑張ります。

 

 

ということで近況でした。

 

 

 

ちょっとだけ生物関係のニュースの紹介も。

 

数日前に出たものですが、

写真を見て、「あ!」ってわかる方もおられるかとは思いますが、

 

 

 

 

またまたハダカデバネズミに関して驚きの一面が明らかに!

 

 

これ、知らない人が読んだとして、最初の3行だけでもめっちゃすごいんですよ。

 

(引用)

In the world of animal models, naked mole rats are the supermodels. They rarely get cancer, are resistant to some types of pain, and can survive up to 18 minutes without oxygen. But perhaps their greatest feat, a new paper suggests, is that they don't age.

 

 

naked mole ratsはハダカデバネズミのことです。

 

動物のモデル(生物)の中でも、ハダカデバネズミは超すごいっていう一文から始まる・・・!

 

 

・彼らはガンにほとんどならない  (´⊙ω⊙`)!?

 

・各種痛み(すみません、これの和訳が適当かはわかりません)に対する耐性がある   

(´⊙ω⊙`)!!?

 

 

・酸素なしでも18分間生存可能   

 

 

 

(´⊙ω⊙`)!!!?

 

 

そこからの最後の1文ですよ。

 

 

But perhaps their greatest feat, a new paper suggests, is that they don't age.

 

 

 

 

 

they don't age

 

 

歳をとらない(老化しない)

 

:(;゙゚'ω゚'):????

 

 

このハダカデバネズミ、真社会性(ハチやアリなどのアレです。不妊の個体があったり働くものなどの役割分担がある)を持つ哺乳綱(かなり珍しい)として知られていたのですが、

 

見た目のインパクトだけではなく、

「なぜそんな能力を???」という生理・生態面が続々と明らかになってきています。

 

 

今回の結果は、老化しない(=年齢とともに死亡のリスクが上がらない)という結果の様です。

 

私も専門外なので論文をちゃんと読めていませんが、

Naked mole-rat mortality rates defy Gompertzian laws by not increasing with age | eLife

 

この元論文のFigure 5がそれを示しています。

 

普通のネズミ、ヒト、ウマでそれぞれ生まれてからの時間を横軸、死亡リスクが縦軸に表されていますが、

 

ハダカデバネズミだけ、それが全然上がらない。(ってか4000日=約11年も生きるんか・・・)

 

 なぜ、動物の中の哺乳綱の中のハダカデバネズミさんが、ここまでの能力を得たのかとか、

これを得るにあたってのトレードオフ関係はなかったのか(一見、ここまですごい能力、周りの奴らも持ってても良さそうやのに、持ってへんってことは何かした理由が?)とか、

 

色々気になりはしますが

 

 

とりあえずは続報期待。

 

 

ではでは

 

 

今日はこの辺で

 

 

終わり