インフェルノ見てきた
こんにちは、nkjmyです。
昨日はですね、タイトルにありますように、映画インフェルノを見てきました。
ダンブラウン原作で、ロンハワード監督、トムハンクス主演。
ダヴィンチコード、天使と悪魔を見ていたので、これは見んとあかんやろと。
そんで、公開前から予告編見たりしつつ、
「そういや、本買ったまま読んでへんし、映画公開前に読むかな。あらかじめ知ってると(映画での)謎解き部分がイメージしやすいやろ」
と思って本棚を掘り起こしたわけです。
すると、
持ってるのインフェルノちゃうかった笑
ロストシンボルでしたわ、積読してたの。
ということで、「もういいや」ってことで見てきました。
※ネタバレになるようなところは書かないつもりではあります。
予告編で知りえる部分と、ストーリー展開上関係のない情報は出します。
それでも・・・という方は読まない方がよろしいかと。
感想としては、
・相変わらず、謎解き部分が速い
西洋史とか美術史的なものをそこそこ知ってるとか、原作でじっくり読んでたらまた違うんかもしれんけど、
正直、「ダンテ」の「神曲」、「地獄編」以外にどこの作品や場所にどういう仕掛けをしてて、その歴史的背景美術的意味がどやったかは覚えられません笑
・ダヴィンチに比べ、天使と悪魔にせよインフェルノにしても、ドタバタ感はあるけど、科学っぽいテーマということで結構好き
今回の敵役ゾブリストはバイオテロで増えすぎた人間を大量殺戮してでも、将来の人間社会、地球を救おうという過激な生化学者・・・ということでした。
ちょっと微生物がらみで面白いネタが作品中に出てきたので、ご紹介。
ゾブリストが、いま地球がいかにパンク寸前かというのを(リアルな世界で言うTEDトークみたいなので)一般人に話してるシーンで、
ある日の0時にビーカーに1匹の細菌を入れる。1分に1度分裂し、
1匹が2匹、2匹が4匹と増え、
その日の24時にはビーカーから溢れ出してしまう。
さて、ビーカーの半分まで細菌がたまっているのは何時何分か。
そう、24時の1分前だ・・・地球は今ここまできている。
っていうたとえ話。
数字に明るい人なら、すぐわかるかもしれませんが、直感的にはお昼ぐらいかなーみたいに思ってしまいそうになりますよね。
いやー、それにしても
1分に1回分裂、速くね?っていうどうでもいいところにツッコミが頭に・・・。
一般に分裂速度が速い細菌としては、大腸菌が有名で、
30分に1回分裂します。
たしかにこれも速いんですが、
私の知る限りで最速はVibrio natriegensという細菌が、10分に1回分裂します。
(もし、もっと速いのをご存知の方がいれば情報いただけますと幸いです)
(↑11/23に修正しました。natriensisではなく、natriegens、20分に1回ではなく10分に1回でした・・・以下の計算も修正しています)
そんな変わらんやん
と思われるかもしれませんが、倍々ゲームの恐ろしいところで、
24時間後を考えてみると、1時間につき4回、V. natriegensが多く分裂できるので、
合計で24×4=96回多く分裂するわけです。
96回分裂ということは、2の96乗。
7.9×10^28倍多い。
79000000000000000000000000000倍
まぁ、当然餌や酸素の量、個体の密度などなど、特定の範囲に棲める個体数というのは限界がありますので、こんなに増えませんが、
もし増えれば、大腸菌の79000000000000000000000000000倍重くなるということで、
ビーカー割れるがな!
(それどころか、実験机も部屋の床も危うい気がする・・・)
いかに1分に1度分裂がたとえ話としても異常な速さかということがわかっていただけましたでしょうか。
インフェルノ関係なくね?
ということでもう1個のたとえ話。
ここにスイッチがある。
押すと地球人口の半分が死ぬ。押さなければ100年後人類は絶滅する。
半分を犠牲にし、痛みを伴って地球環境を守れば、人類の絶滅は避けられるという論調に賛同した一派も出てくるわけですが、
押したって絶滅するかもしれんし、
押さずに100年努力すれば絶滅は回避できるかもしれん。
闇雲に発展し、環境やほかの生物の多様性などを気にも留めない・・・ということに対する警告自体はうなづける部分もありますけどね。
まぁとりあえず、面白かったです。
今のところ、インフェルノ以降の作品は出されていないんで、しばらくはシリーズを見ることはないんでしょうね。
次は何の題材でしょうか。
ではでは
今日はこの辺で
終わり