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フラスコを振りながら

某大の博士課程の院生の日記です。科学や(自分の専門の)生物をもっと楽しんでもらいたい。

微生物の魅力をどう伝えるか

教育 アウトリーチ 生物の基本 分類学

こんにちは、nkjmyです。

 

昨日、ラボのゼミがありまして、後期から始まった「プレゼンスライド作成の練習」が自分の担当でした。

 

前期には先生やポスドクの方々から、

「こういうところに気をつけて作ると良い、作って〜向けに発表した」などのゼミがあり、

それを受けての後期に実践練習というものです。

 

 

 

対象の選び方もいろいろOKなんですが、今の所、

高校生くらいあるいは一般市民向けという発表が多いですね。

 

 

ほんで、

 

 

まぁ例に漏れず自分も高校生向けという体で作りました。

 

うちのラボにほぼ毎年、半日体験実習みたいな感じで某高校の生徒さんが来るんですが、

その時に微生物(細菌)の単離とか顕微鏡観察をやってもらってます。

 

実習の前に簡単な説明・座学的なことをやってて、

自分の担当が「種ってなに?」とか「単離してどうやって種を決めるのか」みたいな部分なので、

その時のスライドを加筆修正しました。

 

 

まぁ、種って何かとかその辺はこの記事にするまでもなく、

ほかに書いてるんでいいんですが、

 

 

 

微生物(細菌)ってこんなに多様で奥深いんやで

っていうのをトータル15分かそこいらの時間で説明(つまりメインとしてはスライド1、2枚)っていうのはなかなか難しいかもしれませんね。

 

もちろん、自分や、他の担当部分で前提知識の共有はしていたとしても、

全部で40、50分しかないわけで、じゃあいつもの学校の授業1コマで得た知識がそのままその授業のメインディッシュに来たとして、

 

どこまで盛り上がれるか・・・

 

なかなか難しい。

 

手っ取り早いと思ってるのは、「極限環境微生物」ではあると思います。

100度の熱水、塩酸並みのpH、死海などなど、

そんなところに生物いるんかってところにも細菌をはじめ、いろんな微生物がいるので、

これは経験的に興味を惹きます。

 

でもそれだけやなくて、

 

どんくらいまだ見ぬ新種とかがいるやろうかという多様性でなにがキャッチーやろうかというところを短時間で感じ取ってもらう工夫が必要ですよね。

 

 

今回使ったスライドの一部を抜粋し画像化したのがこちら

 

 

f:id:nkjmy:20161014163224j:plain

動物(特に昆虫を含む節足動物)が、「現在名前がついてる種が多い」し「推定される種数も多い」

カビ・キノコなどの菌類も、今は少ないけど、推定はめっちゃ多い

 

からの

 

 

細菌は名前がついてるのが1万種そこそこ・・・

 

 

ちょっと待てよ

ということで、

 

 

f:id:nkjmy:20161014163214j:plain

これは、生物の種を線として、近い種(グループ)なのか遠い種(グループ)なのかを図示したものですが、

 

我々が目にする生物は菌類・動物・植物だとおもいますが、

それがこんな狭い範囲(近いもの)として描かれる一方、

細菌がいかに、それぞれが遠いグループとなるかというのがよくわかります。

 

何気なく聞いていると、大腸菌も納豆菌もビフィズス菌も同じようなものに感じますが、

全然違うと。

 

もちろんこれは、種の数がどれだけ多いかが面積になってるわけではないので、

推定種数がどうなるかというのは別問題ではありますが。

 

ちなみに見にくいですが、赤丸になってる細菌、古細菌のグループは、

遺伝子としてそういうグループの存在が示唆されているけど、

まだだれも分離したことのないグループです。

 

 

というようなしゃべりをすると、

初めて耳にする高校生くらいでもおもしろく思ってくれるんちゃうかなって。

 

 

関係ないけど、赤丸のグループは、分類で言う、「門」とか「綱」など、

かなり高次のグループです。

 

これを発見できたらすごいよなぁ・・・。

 

 

 

ではでは

 

今日はこの辺で

 

終わり